ぼちぼちと更新していければ

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乳房の作画

うる星やつら」には結構エロネタが多い。
購買層を考えれば妥当なところだし、
一時期の漫画界は、
エロに突っ走っていたこともあったし
(スピリッツのSEX増刊とかあった頃)、
まぁそりゃそうだろうな、と思う。

姦淫ネタもあるけれど、
胸に触る、胸を見る、というネタが特に多い。

高橋留美子氏がお好きなほうなのか、
担当編集者によるものなのかは
よくわからないところだが、
高橋留美子氏が、女性の裸を描くのが好きなのは
おそらく間違いないところで
性癖的には手塚治虫氏の嗜好を受け継いだような
マテリアルとしての女体が
好きなのではないかと思う。

例えばコミックス26巻の8話、
「妄想フーセンガム」で
産み出されてくる女体らがそうだ。
くねくねとしたポージングは
アニメ「千夜一夜物語」や
クレオパトラ」を思い起こさせる。

ただ、それにしては、それにしてはだ。
高橋留美子氏は、
どうも女性の胸に対する思い入れが
少なすぎるのではないかと思うのだ。

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33-10 ハートをつかめ


巨匠の画風にケチをつけることになって
申し訳ないけれども、
時に、たいへんがっかりするような
胸の作画が見受けられたのは事実である。

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14-1 クラマ再び!!


基本的には高橋留美子作品の女性は
(貧乳を売りにしている場合を除いて)
グラマー設定だと思うのだが
(グラマーといっても、昨今の巨乳ブームに比べれば
健全な範疇ではあるのだが)、
まるでただの瘤のように
乳房が描かれていることがある。

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22巻表紙


特にカメラ側──つまり身体の
輪郭の中に入るほう──が
おざなりになる傾向がある。
胸の谷間の位置取りのせいで
乳房の外側が脇に入り込んでいってしまうのだ。
また、乳房の下部に丸みがなく
堅そうになっていることもある。

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19-3 岩石の母;前編


胸の谷間の位置が適正であれば
乳房もあるべきところに収まるし
形にも丸みをつけられる。
コミックス30巻の表紙などがそうである。

たぶんなのだけれど、
高橋留美子氏の場合は
女体を描くときに、
フリーハンドで手が勝手に
すらすらと輪郭を描いてしまうのではないだろうか。
女体のくねりやフォルムについては
きっと一発描きで決めてしまっているのだろう。
そこに胸を足していっている結果なのではないか。


わかんないけど。


ちなみに「うる星」ばかり引き合いに出したが
「めぞん」にも、残念なバスト描写がある。


そりゃそうと、高橋留美子氏の絵では
乳房の位置が比較的上のほうに描かれている。
この、垂れてない乳房位置、というのに
好感を覚えているファンは、
少なからずいるのではなかろうか。


それにしても、
この文章のためにざっと「うる星」を読み返したが
この作品はポリティカル・コレクトネス的に、
また性的消費・性的搾取的に、
やっぱりアウト過ぎる。
よく新装版出し続けられるな…。

まぁ主に戦犯いや被害者は竜之介と飛鳥なんだが。

もしかして新装版では
いろいろと改変されているんだろうか。
まったく買ってないのでわからないけれども。
機会があったら比べてみたいものだ。