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うる星「妖花・サクラ先生」レビュー

2020年も師走に入ろうという今日この頃、
日本を含め、全世界的に
新型コロナウイルス」が猛威を振るっている。
そこで今回は「うる星やつら」コミックス5巻より
「妖花・サクラ先生」をレビューしたいと思う。
不謹慎かな? まぁいいや。

まずは表紙から。

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あたると面堂、コースケその他が
サクラに翻弄されそうな男子高校生たち、
といった体でひとかたまりに配置されているのが
なかなかに興味深い。実際このエピソードでは、
あたるは極めて常識人なのだ。
ストーリーも連載初期からの流れの、
あたるが奇想天外な事件に巻き込まれる、
という形である。

このあたると面堂の腰つき足つきが、
どこかスラップスティックな感じがして
とてもいい。
超人の諸星あたると超人の面堂、ではなく
ただの多感な高校生「たち」が
よく表現されていると思う。

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面堂のこの台詞はなかなかだ。
もちろん後々のサクラへの食いつきの布石だが
コミックス 3-9 「君まてども…」で
まだ見ぬ組野おと子を「不細工で無教養」と
言っているところからしても
彼はフェミニストとは到底言えず、だから
コミックス 4-9 「魔のランニング」で見せた
女性を蔑視するような態度は
必ずしも操られていたからではなく
図らずも露見してしまった彼の本性だった。

そこが金持ちのいやらしさを引き立てていて、
味わいがあったのだが、
物語の中盤以降、彼のそういったアクが
なくなってしまったのは寂しいところである。

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ここでサクラが登場する。
表紙で描かれているので既に登場はバレているが
ここまで費やしたのはたった2P、1見開きであり
やっと出た感はまるでない。
むしろテンポよく状況説明をし、
さっくりスピーディーに出てきた感じを受ける。

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アニメ化に際して押井氏だったかが、
うる星やつら」における
プロセスを省いて結果にジャンプするギャグ、を
たいへん評価していたように記憶しているが
このコマもその手法である。

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この台詞はちょっとわかりにくい。
ストーリーの序盤であたるは
顔色悪い/発熱(?)→食あたり、と
不調をきたしている。
健康診断の時点で治っているようだが
数ページ前までベッドで寝かせてもらっていたのに
この台詞はないだろう。

あたるだけ不調に見舞われていない、
ということを強調したかったのだと思うが
なぜあたるは病気にならなかったのか。

病魔は、サクラに祓われるのを避けるために
サクラを避けがちなあたるの中に居るのだが
サクラの色香に惑わされて出てきてしまう。

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お祓いができていない=執行されていない、のに
避けていたサクラの前に出てきてしまったのは
男子生徒たちの煩悩に共鳴してしまったからなのか。

ここちょっと苦しいよね。

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これは完全に、まこと虫。

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かの名高い「なぐるけるのぼうこう」は
これが初出だっただろうか。

とまぁ、
「ウイルス」のエピソードを取り上げるのは
今ぐらいしかなさそうなので。

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次週はコミックス 10-9 「風邪イヤですね」を
レビューする予定。
新型コロナも早くどうにかなってほしいものだ。


あとサクラの就任で、
前任のこの先生はお辞めになったのか(4-7)

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今なら一定の需要がありそうな感じだけどなぁ。