ぼちぼちと更新していければ

(毎週土曜日中の更新を目指しています)









ハロウィンに乗じて「うる星」での仮装の話など…。

先日10月31日はハロウィンであった。
新型コロナウイルスが影を潜め、
積もり積もったうっぷんを晴らすため
渋谷の街もたいそう密な賑わいだったらしい。

屈託のない今の若い子はともかく、
さんざんアニオタを馬鹿にしていたような界隈が
自らコスプレに身を投じているのは
ずいぶん都合のいいことだと思うが
おそらくコスプレそのものが主眼ではなく
それは祭りに参加するための
身支度のようなものであり、
ゆえに“ロールプレイ”などという意識は
あまり関係ないのだろう。

さて「うる星」では登場人物たちが
いろいろなキャラクターに扮することが多かった。
ドタバタイベントには
それらしい扮装で参加していたし、
演劇なども多かった。
変身してしまう、などというのもあった。

明確に“仮装”をしたエピソードもいくつかある。

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「パニックin幽霊民宿」(10-4)では
お化けの類に扮しているが
ラムの一言がいかにも楽しんでいるようで印象深い。

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この後、「アマテラス宴会」(11-3)では
学校のイベントとして「仮装大会」をやっているが
あたる達はテーマに沿った集団仮装をしており、
コスプレというより演劇の趣きが強い。

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このエピソードでは
モブで他作品のキャラも登場しているが
そういった遊びが“パロディ文化”として
広く支持されていた時代でもあった。

時を経て27巻でも
友引高校は“仮装コンクール”をやっている
(「キツネの嫁取り」27-1)。

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ここでは版権ものもがっつり扱っていて
潔いというかなんというか。


だがまさか35年後のニッポンで
マンガよりも賑やかな仮装大会が
行われるようになろうとは
登場人物たちも予想しなかっただろう。

人々の意識もずいぶん変わったものである。

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とも言っとれんね。