今日も今日とて何を書こうか考えていたのですが。
なんということか、「うる星」にも
“桜もち”のエピソード、ありましたわー。
完っペキに忘れてた。
まぁ、忘れていたのもさもありなん、
ではあるんだけど。
というわけで「花より桜もち」(31-3)の
レビューです。サクサク行こう。
ラン×レイのエピソードとしては
ほぼこれがラストのエピソードとなる。
「ボーイ ミーツ ガール」にも
二人の登場はちょっとあったし、
33-10の「ハートをつかめ」では
二人のデートが事件の発端になったりもしたが、
ラン×レイでストーリーが終始するのは
これが最後なのだ。
扉絵のラムとランの表情は
少しレトロな感じだ。
本編がひたすらドタバタの時に、
こういうしとやかな扉で対比を図る技法は
たまに使われているような気がする。
ランのドレスの“効果”はえらいことになってるけど
原寸掲載のサンデー本誌では
ちゃんと描写できてたんだっけかなぁ。
塗りの器の映り込みが作画されている。
こういう、やけに写実的なことに
こだわった作画はちょくちょくあって、
資料写真からの書き起こしとかかなー、
と思ったりするんだけど、
ちょっとうるさいと感じることもあるなぁ。
背景なんかにそう感じることが多いので
アシさんの仕事かなぁ、とも思うんだけれども。
ナンパという行為がどう、とかは置いといて、
ナンパにかこつけて身体に触ってるよな。
どっちが主目的かっていったら
もはや触るほうが主目的に見える。
反撃受けても、やり切った感あるしな。
…それ以上は言及すまい。
「静かね」だけじゃなくて
「しん しん」も次のギャグへの布石だが、
あんまり森閑(しんかん)としてる
書き文字じゃないなぁ。
おぉ、道明寺か!?
おっ、ダチョウの与太郎くん(15-8)やんけ。
彼女できたんか。
半分こに必勝を期すんだったら、
桜もちをいくつも買うなよ…。
おっ、テンの菓子喰ったツリガネムシ(9-5)か?
久しぶり過ぎるやろ…(違
ランの持参の方は長命寺っぽいな。
ラムが現地で買ったほうも
長命寺っぽいし、
前述のランの妄想中の桜餅も
長命寺だったのかな。
冬月「始まったな。」
ゲンドウ「あぁ。」
この辺から、いつものランの
“手のひら返し劇場”が繰り返されるのだ。
レイは、初期には牛丼屋の
“食い占め”のようなこともしたし
人の分まで食ってしまったりもしてきたけれど、
ここでの“一般人からの略奪”のような
イメージはない。
言うまでもなくそれは次ページの
ランの強奪ギャグに繋げるためなのだが、
いくらギャグのためとはいえ
ちょっと乱暴な展開のように思う。
この辺のギャグも強引ではあるんだけど、
当時は“傍若無人”が笑いの要素だったりもしたので
これについては時代に免じて…という感じだ。
桜の木にしがみつくのも強引だなあ。
この状況で
レイがあたるに危害を加えることはないだろうし、
どちらかというとラムは
レイには関わりたくないと思いそうなもんだが、
桜の木に“とばっちり”を持っていくために
“アホな子”にされているラム。
ランについては全然オチてなくて、
ある意味でキャラの新たな一面というか、
「変えてきたな」という感じはするが、
見ようによっては全部投げちゃったな、とも思う。
ラン×レイは結局もう
今以上に話を進めることが不可能で、
であれば同じことを繰り返すしかないのだが、
繰り返すにしたって、普通は成長するもんで。
そこを延命させるならそりゃ
破綻が通る程度にナンセンスにするとか、
キャラをアホ化するしかないよね。
そうまでして「うる星」に長く続いてほしい、とは
当時も思っていなかったけどなぁ。
ビジネスとしてはそりゃまぁ…
だったんでしょうけれども。
このシラけエンドなぁ…。
先にシラケたもん勝ちは、ずるいよな。
〈おしまい〉