お盆も終わって残暑に入っていく今日この頃。
うだるような暑い日が続く中に
時々雨の日もあって、
そんな日は少しだけ過ごしやすい気もします。
ここのところ、雨の日に通勤で外に出ると
女性の間で、虹色に色が変わるビニール傘が
流行っているのに気が付きました。
こういう奴。↓
材質なのかコーティングなのかよくわかりませんが、
光の当たり方で色が変わる。
個人的にはこういうの、
“ホログラム”というジャンルだと
認識していたのですが、
商品説明では“レインボー”とか“オーロラ”等と
称されて売られているようです。
“ホログラム”という言葉は
トレーディングカードの世界とか、
あるいは古(いにしえ)の
“ビックリマンシール”の世界で
一般に知られるようになったのではないかと
思うのですが、
身近なところでは紙幣の偽造防止技術として
アナウンスされたこともあったかと思います。
僕が“ホログラム”という言葉に出会ったのは
初代「STAR WARS」(A New Hope)における
R2-D2が映し出した
レイア姫の立体映像だったですかねぇ
(レイア姫の投影は七色ではありませんでしたが)。
さて今回は、「うる星やつら」のラムの
髪の毛の彩色について書いてみようと思います。
もっとも僕は物理的にはずぶの素人なので
市井のおっちゃんのよもやま話の域を出ませんが。
ラムの髪の毛の色は、
「構造色」ということで
だいたいカタが付いています。
昆虫でよく見られる、こんなの。↓
椎名高志氏も
事あるごとに言及なさっているようです。
椎名高志@『~異伝・絵本草子~半妖の夜叉姫』第2巻5/18ごろ発売 on Twitter: "構造色だから! アニメは当時の技術的制約の中、玉虫をイメージしてのグリーンだから!" / Twitter
椎名高志@『~異伝・絵本草子~半妖の夜叉姫』第2巻5/18ごろ発売 on Twitter: "ラムちゃん警察の方から来ました。 https://t.co/KkMTlmX1OM" / Twitter
緑色を揶揄するのは
行き過ぎな気がせんでもないですが。
車の塗色の「マジョーラカラー」
なんかも、この“構造色”を
利用したものとなるかと思います。
ですがこれら昆虫やマジョーラの“構造色”には
“透明感”がありません。
金属質感ともいえるギラギラ感は
どうしても表層的な輝きになってしまう。
ラムの髪には明らかに奥行きがあるので、
“構造色”を持った物質が
幾重にも重なった状態であると
推測できるでしょう。
新アニメのラムの髪なんかは
おそらくそこに拘っていて、
外周の白い部分は
透明感を表現しているのだろうと思います。
ちょっと、“ホワイトオパール”っぽい感じ。
ただこういう拡散の強い素材だと
発色も柔らかくなってきそうで、
ドギツイ原色は出にくいんじゃないかなぁ。
初期のコミックスの表紙絵を見ると
2巻や8巻では
ラムの髪は結構発色が良く、
かなり濃い色を使用しています。
“ブラックオパール”のようでもあり。
いずれにせよ、
透明感や多層構造的なことが
ラムの髪の彩色に際して重要っぽいですね。
まぁラムは宇宙人なので、その髪も
得体のしれない、地球の物理にとらわれない
物質である可能性も高いのですが。
ただあんまりやり過ぎると
“インベーダー”“エイリアン”らしさばかりが
強調されてしまって、
親しみが沸きにくいのかもしれない。
そこで“緑色”だったんですかねぇ。
“淫乱ピンク”にするには時代が若すぎたのかも。
〈おしまい〉