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昭和版と令和版のどちらが原作に近いか


少し前に、某大型匿名掲示板において
うる星やつら」の新旧アニメのどちらが
原作寄りの絵柄か、という話がのぼっていました。

先に態度を表明しておくと
僕は旧作の絵柄のほうが
原作に近いと思っていまして、
ただむろんクオリティの低い回も数多くあったし
トータルで作画クオリティを保つことが
できていないということそのものが
現代のアニメファン層から見たら
信じられないことなのかもしれないと
考えたりもしています。

僕自身は当時、遠藤麻未氏のラムに入れあげていて、
遠藤麻未氏のラムこそが正義、ぐらいのところまで
心酔していたのですが、
長い年月を経て振り返ってみると
遠藤麻未氏のラムは
やっぱり結構高田明美氏の設定に忠実方向であり、
古瀬登氏や林隆文氏のほうが
原作に似せようと努力していたのではないかと
思ったりもします(実ったかはともかく)。

可愛いことを評価点に加えていくと
森山ゆうじ氏や土器手司氏のラムが
一も二もなく高評価になってしまうけど
はたしてそれが本当にラムだったのか、
という話ですよね。

僕を含め視聴者層が
好きなキャラを疑似的な恋人と捉えて見ていて、
原作よりも自分好みになっていれば
そっちのほうを喜んでしまう。

それは、それこそ消費者として当然なんだけれども
酸いも甘いも噛み分けた今となっては
ラムがラムとして描写されていることが
一番大事なんじゃないかなと僕は考えています。


それもあって、
今回のリメイクアニメについては
原作に沿ってというよりも
原案付き、というぐらいで捉えた方が
楽しめるのだろうな、とも思っています。

おんなじことやってもつまんないもんね。
〈おしまい〉