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(毎週末の更新を目指しています)









踊る消費者


例えばですけど
某AE○Nグループのプライベートブランド商品で
「T○P VALU」というシリーズがあります。

その中でも黄色いラベルのものは
「ベストプラ○ス」シリーズとして
価格訴求に振り切った商品開発がされており、
その食品はどれもこれも“不味い”とされています。


実際僕も過去にいくつかの商品を食べたことがあり
先入観や事前情報なしで“不味い”と思いましたし
webのクチコミが発達してからは
世の中的にも同様の意見を持つ方が多いと知り、
どうやら“大多数の意見”として
“不味い”というのが正当な評価であるというのは
(今のところ)確立されている模様です。


とはいえ、実は未だに僕は
T○P VALUの黄色いラベルの商品を
買ってしまうことがあります。
帰宅途中の小さいスーパーマーケットが
T○P VALUの取扱店でして、
価格に負けて
バターピーナツとかピーナツ揚げを買ってしまう。

それらは自分の基準としては
許せるから買ってるんですけど、
あと数百円出せばメーカー品を買えるわけで
結局自分の中で駆け引きをしてるわけですよね。


さて、黄色いT○P VALUは不味いんですが、
例えば子どもが、そのシリーズの、例えばお菓子を
「おいしいおいしい」といって食べていることを
誰が責められましょうや。

まだ経験値が浅い、
そしてこれから経験値を上げていく世代が
初めて相対するそれらを喜んだとて
それを馬鹿にするのはよろしくない。

喜んでいる様子を
「そうかそうか」と目を細めながら
眺めるのがいいのではないかと思います。

そこで「もっと美味しいものを教えてあげよう」
等とおせっかいを焼くのは、
令和の世では超一級の老害仕草とされていますので
気をつけなければなりませんね。


あるいは、
お金に余裕のない人が
黄色いT○P VALUを買っていても
責める道理はありません。
一億総中流が叫ばれて久しい現代では
それはかなり厳しい境遇の人といえますけど
人にはそれぞれ事情がありますし
見て見ぬふりをするのがよかろうかと思います。


また、特殊な嗜好を持った人が
好んで黄色いT○P VALUを贔屓にしていれば
それもまた、その人なりのアイデンティティ
こちらとしても尊重しないとならないでしょうね。


黄色いT○P VALUを好むのは
その人の勝手です。でも、
「黄色いT○P VALUはクオリティが高い」とか、
「黄色いT○P VALUで充分だ」とかいうのは
間違った言説だと思いますし、ましてや
「黄色いT○P VALUが不味いというのは失礼」とか
「黄色いT○P VALUを好きな人の気持ちを考えて」
というのはちょっとキツい。

黄色いT○P VALUウイスキー
「美味しい」という人と
ウイスキーを語ろうということにはなりません。
その人の審美眼とか、評価するものさしに
疑問符が付くからです。


「美味しくないけど、便利だから
買っちゃうんだよねぇ……。」はわかる。
評価と消費が分かれているからです。

買っているからって
褒めなくちゃならないわけはないし
下げて悪いわけでもない。


なぜ批判という行為が許されるのか、
なぜ批判がまかり通るのか、ですがそれは
良心的な商品を守るためであり、
良心的な商品を作ろうという人を応援するためです。
そうでない人と区別するためです。


がんばっている人は評価されなければならんのです。
がんばっていない人とは区別されねばならんのです。


※その言い方でいうと
黄色いT○P VALUは、ことコスト面では
たぶん日本一がんばっていると思うので
比喩として適当ではないのですけれどもね。


ま、そんな感じかな。


念のために言っておきますが
これから(本日2024/7/21以降)に
市場に出る商品や
その前例になった商品のことではないです。


〈おしまい〉