今回はちょっとセンシティブな内容なので
ブックマークや X での更新告知はしません。
中居正広氏やフジテレビの問題で
性加害についての議論が巻き起こったけれど
最近 新たに石橋貴明氏の女性に対するセクハラが
話題になっていました。
石橋氏のその飲み会が
いつ頃の話なのかは報じられていなくて
むろん いつの話なのかとか時代とかは関係なく
女性やまた男性であっても
個人の尊厳は守られるべきではあるのですが、
加害者の行為を罰したり、あるいは
そのことを以て加害者を糾弾するかどうかは
ちょっと別の話で、
法の不遡及という大原則もありますし
大衆やその時の文化の後押しもあったかもしれず
否定することと罰することは別なのではないかな、
と僕は思います。
ちょっと前のニュースですが
【続報】体調不良で休んでいた女性の体を触る「介抱しただけ」自ら出頭し容疑否認 札幌市北区 - ライブドアニュース
という事件があって、
その男性は逮捕となったんですけど
この後どういう方向に展開しようとも
当該男性が社会的に破滅するのはほぼ確定であり、
この事件から
男性が女性に対してAEDを使用するかどうかの
議論が再度白熱している、というのも
当然の成り行きかと思います。
ええとですね、先に書いておきますが
高橋留美子氏は女性です。
『めぞん一刻』に
五代くんが管理人さんに
セクハラするシーンがあってですね。
まぁこれなんですけれども。(1-2)
このシーンは当時から
「それは無茶では!?」と感じていました。
管理人さんが自分を取り戻して
五代くんに礼を述べた後の行為なので、
もう“ハプニング”と言い訳できる段階じゃない。
つまりいわゆる“ラッキースケベ”ではない。
掲載誌の“ビッグコミックスピリッツ”は
青年誌であり、青年たちの性衝動を受け止める
大義もありますから、
エロ漫画のような展開はあっても仕方ないんですが、
これとか、あと同じエピソードの
これとか、ちょっと言い逃れのできない
無理矢理な行為が多いんですよね。
まともな男性なら、
現実的に考えて無理である、と
0.01秒で考えるところなのですが、
じゃあその無理めの行為をする五代というのが
笑えるかというと、同じ男ながら
「ダサい」「うわ、やっちゃったよ…」
というような、ある種の嫌悪感というところで
苦笑させられる、という感じかと思います。
男性から見ても、決して好意的には見れないと
思うんですよね。
まぁ物語序盤も序盤、
頼りなくて情けない五代くんの
キャラを確立する段階なので、
当然それが狙いなのだろうと思いますが
キスはともかく 胸に触るほうは
これ、逆に女性作家だから描けたんじゃないかと
思います。
男には、これが可能って思えないと思うんですよ。
で、同じ π タッチでも三鷹さんのこれ(2-1)
は まだわかる。ラッキースケベだと思うし、
なんなら手の位置をうまく調整していたとしても
うまく言い逃れできる気がする。
管理人さんも事故だと言うておる。
それに比べて五代くんのは
わいせつ行為!!
まぁ何が時の流れかって、五代くんが
それは言いがかりだ、みたいにしてるのが
すごいよね。
「泣くこと……」(9-6) ってのもなかなか。
しかも教職に付こうという者が。
だから何が言いたいのかというと
法の不遡及という事は頭に入れておきたいな、と。
繰り返し述べておきますが
作者の高橋留美子氏は、女性です。
〈おしまい〉