ぼちぼちと更新していければ

(毎週末の更新を目指しています)









同人誌のお話など

 
先週の話ですが、
コミケ離れ」というワードがバズってました。

記事はこちら。
https://www.dailyshincho.jp/article/2025/09231103/www.dailyshincho.jp


僕自身、オタ活を再開したならコミケに行っても
良さそうなもんなのに、なかなか行ってないです。
まぁ“行かない”という習慣がついてしまったと
いうのが一番大きいかな。
“行く習慣”があるように“行かない習慣”も
存在しますから。

次が金銭的コスト、時間的コスト、体力的コスト。
家庭を持って以降、それらは減る一方なので。


コストを下げるにあたっては
いろいろと言い訳をするわけですよ。

今の僕はコミケに行ってもおそらくひとケタ冊しか
同人誌を買わない。
となると かかるコストを冊数で割ったら
1冊が豪華本ぐらいの値段になってしまう。


推しの絵描きさんがいるなら
それでも惜しくないんでしょうが
僕には残念ながらいないので…。


僕が同人作品への意識を
(良くも悪くも)改めたのは、『艦これ』の
隆盛期の頃でした。

『艦これ』では同人で活躍なさった作家さんが
本編に多数参加なさっていたこともあってか
同人活動が活発で、
オンリーイベントもかなり開催されていました。

人気のサークルさんは相当売ってたと思いますが
普通のサークルさんたちは、
売り上げを伸ばすことはあまり
できなかったんじゃないかなぁと思います。

まぁ売り上げに関係なく、
本を作ること自体に意義を見出していた人も
多かったのだろうと思いますが。


で、僕はというと
友人に助けられて、同人誌制作に参加しました。
売れてほしいな、見てほしいなと思いました。

でも、自分も作る立場でいながら
僕は他の『艦これ』同人誌を
全然買わなかったんですよ。


『艦これ』は、公式アンソロジーコミックが
やたらめったら出ていました。

ですが僕はそれらの公式アンソロジー
全部どころか ほとんど追えていなかった。
アンソロジー発の設定が後追いでゲーム本編に
投入されることだってあったというのに。


ストーリー部分よりもゲーム本編優先だったと
いうのが理由ですが
そのストーリー部分にコストをかける金銭的余裕が
なかったというのも本音です。


であればなおさら、
公式アンソロジーですら買わないのに
公式アンソロジーよりも内容で劣る同人誌を
公式アンソロジーよりも高い値段で買う理由がない。


これを認識して以降、
僕の同人誌へのスタンスは変わってしまいました。

もっとも、あの時のKADOKAWA
やり過ぎだったと思いますけれども。


大昔の高橋留美子系の同人誌は
“ファンジン”でしたからちょっと事情が違いますね。

現在に続く高橋留美子系同人誌では
終わってしまったコンテンツの補完としての
役割りという部分が大きいのでしょう。
これも有意義なのではないかと思います。


もっとも今はSNSがあり
共有というところでも承認欲求というところでも
そのスペースには困らないわけで
時代の流れとしてペーパーレスに傾いていくのは
仕方のないように思います。

ただ問題は、
置いてあるサーバ上のデータが消えると
世の中から、それがあった事実さえも
消えてしまうということなんですよね。

インターネットアーカイブなどもありますが
過去のファンアートをすべて収録しているわけでは
ありません。


まぁ紙媒体も
災害の前にはひとたまりもありませんし
修復にあたっても
写真アルバムなどより優先度は何段階も下で、
そういう意味ではファン活動っていうのは
儚い夢のようなものなんでしょうね。


あまり怖いことが起きませんように。


〈おしまい〉