季節もめっきり涼しく、いや寒くなって
2025年の秋アニメも、だいたい3話目ぐらいまで
進んだ頃合いとなりました。
娯楽の多様化が進んだせいか
タイパタイパと言われるなか、アニメ作品も
最初の3話目までで視聴者をキャッチしないと
以降は見てもらえない、いわゆる“3話切り”や
あるいはもっと過激な“1話切り”なんていうのも
ポピュラーな話であります。
それに対抗するために
制作側でも初回から第3話にかけて
お色気シーンを持ってきたりするわけですが
その点『うる星』は
初回にブラ剥ぎ取りシーンがありますから
揺るぎないですなぁ。
初回の後、第2話 第3話はどうかというと
『うる星』は結構サービスシーンがあるので
その辺じゃんじゃん流せばいいじゃん、
と思いきや、主要キャラがそれぞれいちいち
こってりした登場エピソードを持っているので
第3話に入れられるお色気エピソードがない。
代表的なお風呂回である「あしゅら湯」は
亜空間の先のサブキャラが出揃っていないと
成り立たないし、「水着ドロボウ」も
面堂の登場を待たなければならない。
「あやつり人形」はアリですが
清純派しのぶをシリーズ序盤で性的消費するのも
どうなのって感じではあります。
個人的には、モロな飛鳥回とかよりも
「三人サクラ」とか「妄想フーセンガム」とかが
好みなんですけれど。
そういえば「つるつるソープ」ってありましたよね。

28巻の表4にもなっているエピソードです。

扉絵からしてサービスサービス!
そう、もうあからさまにサービス回なんですな。
見開きでたっぷりサクラとラムのシャワーシーンを
描いておりますが、エピソード全体の様相としては




受難のサクラというか、
サクラがマヌケなことをさせられる回であります。
原作のサクラは、大人の役どころとして
まだ矜持を失っていないというか
身を落としていないというか、
だからこそこういったマヌケな姿に
ギャップの魅力があるのですよね。
えーさて本題ですが、この「つるつるソープ」は
昭和で一度アニメ化されています。
まーそれがひどいこと!
Aパートに留まらずBパートの頭のほうまで
報われないサクラとつばめのすれ違い、みたいな
オリジナル要素をぶっこんできています。

なんかめちゃくちゃ湿っぽくて、
おまけに放映時期が12月だったからか
衣装も重たい冬物だったり
全体の色調も濃かったり、
本当におセンチな感じというか
若手監督が日活ロマンポルノで
アートを作ろうとしてるみたいというか、
なんなんだろうなこの感じ。

途中入る、つばめの会話シーンの背景動画も
最初はちょっと物珍しいなと思うものの
1分15秒は長過ぎる!

シャワーシーンはほぼ原作通り
やってくれていますが、

その後の「すぽーん」シーンで
サクラのトレンチコート姿が
本来の軽やかさをスポイルしており
ダメダメのダメ過ぎであります。
つるつるサクラが手から逃げる描写が
うまく描けていないのは
昭和のアニメテクノロジー的に
仕方ないとはいえ、
“滑る”のがこのエピソードのキモなのですから

テンポぐらいはもうちょっと
どうにかしてほしかった。

オチは原作と一緒。
原作もそうだけど、場面が夜になってるのは
トリモチのせいで諸星家に来るまで
時間がかかった、ということなんでしょうか。
でもそれって動けるってことじゃんねえ?
ちょっと弱いなー。
原作と同等部分は実に8分20秒程度しかないです。
原作にある要素はほぼ押さえてるんですけどね。
まぁ確かに内容はたいしたことなくて
なんとも他愛のないエピソードではあるのですが、
しかし本来、軽やかで喉越しのいい話なので
この昭和版みたいな膨らませ方は
しないでほしかったなぁ、と思います。
っていうか季節なんか無視しちゃえよホント!
と思いますが、
そういう先人の苦労があってこそ、
今の自由が存在しているのだということも
忘れてはいけませんね。
〈おしまい〉