数年前からの東京ガスのCMで、
深田恭子がラムのコスプレをしているのだが
古参のファンの皆さんはどうお思いだろうか。
いろいろ事情は理解できるし、
深田恭子は頼まれたことをやってるだけで
悪くないし、ラムを抽象的な
「セックスシンボル」とだけ捉えているような
ライト層はSNSなどで歓迎しているきらいもあるし、
声を荒げて文句を言うのも大人げないし
身バレするから
まぁ黙っていようかな、
別物と思っていれば腹も立たないしな。
そう思ってらっしゃるのではないだろうか。
僕もそう思っている、が。
この広告の嫌なところは
ラムと、「うる星やつら」という作品に対する
リスペクトがまるで感じられないところだ。
性の商品化と非難されるのを嫌って
ビキニをやめたんだろうけど、
そもそもラムのビキニ自体が
SF設定コスチュームでもあるし
女性にも人気のあるというラムの
どこが女性に人気があるのかといえば
ツノがあるところでもなく一途なところでもなく
だっちゃ言葉でもなく
ビキニ姿であるという点なのに、
そこは重要ではないふりをして、
ラムという名前だけを利用しているのが
たいへん胸糞わるい。
それともなにか、女性ファンが
「ラムちゃんの好きなところは一途なところ」
とか答えてるのを真に受けてるのか。
そんなもんそう答えるのが正解だから
そう答えているだけで、ラムがビキニじゃなかったら
その女性は絶対ラムを好きじゃない。
断言してもいい。
さらに言うなら衣装が虎縞でさえないではないか。
なんだそれ。
（ところで某漫画家のラムのコスプレの
ビキニのパンツはなぜヒョウ柄だったのだろう。
その後の自画像イラストなどを見ると
意図的だったのではないかと思われるのだが。
ちょっと変えることで
著作権の侵害を回避したとかなのだろうか）
数年前のリゲインエナジードリンクのコスプレラムが
映像制作の稚拙さは別として
（スチールはよかった）、
ラムのコスプレとしては（日本人だったし
ちょっとスレンダーだったが）
ほぼ完成形といえる出来だったので、
競合を回避したのかもしれないが
東京ガスのほうは、
ともかくお粗末としか言えない出来である。
セクシーキャラを数多く演じてきた深田恭子なので、
ビキニのラムも
頼めばやってくれたのではないかと思うのだが、
企画段階で横槍が入ったのだろうか。
じゃあもう最初っから
「うる星やつら」案を採用するなよ、とは
プレに携わったスタッフのほうが
強く思っているかもしれないが、
もしかしたら
「電気代にうる星やつら」というコピーだけが
強く気に入られてしまい、
その路線で行くしかなくなったのかもしれないし。
そもそも、電気代についてアピールするとはいえ、
電撃娘は電力会社が使うべきキャラだろう…。
僕は初見で東京電力のCMだと思った。
この文章を書くにあたって
当該の記事を読み直したのだが、
寺田心が演じる児童はテンだったのか（驚愕）。
ラムと画面上のバランスとるための
オリキャラかと思ってたわ。
男子児童の乳首もダメなのか。
年齢的に男女の区別がつかないかもしれないからか。
まぁなにが嫌って、
このCMがおそらく未だに好評であろうこと、
成功とされているであろうことが
僕は一番嫌なのだ。
深キョンは悪くない。
