令和『うる星やつら』最終回後に知ったのですが
MAISONdes というのは一つのユニットではなくて
箱 みたいなもんなんですね。
僕は、音楽方面の知見がまったくないし
その審美眼(耳?)も全然ないので
OP・EDを歌っている人が全部違うということに
今まで気付かないでいました。
エフェクター?フィルター?
よくわからないけど加工具合の違いかなぁ、と
思っていたのです。
違いが判らない程度の耳しか持っていないんですが
“聴き手”の前に“いち視聴者”なので
その観点からいうと、
「8曲とも同じ人が歌っていると思ってた」と
率直にいうのは別に罪ではないでしょう。
ええと、さて、
MAISONdes というクリエイターさんたちや
その作品に難癖をつける気は全くありません。
これは先にはっきり申し上げておきます。
問題を感じているのはディレクションについてです。
令和『うる星やつら』においては
第一期の第一・第二クール、
そして第二期第一・第二クールの
すべてのOP・EDを MAISONdes が担当しました。
もちろん、上で書いたように
作詞作曲・編曲や歌唱は変わっているので
変化がなかったわけではないし
トータルコントロールだとか
上の人が言いそうなことでいうならば
「いっぽん筋が通った感じ」だとか、
そういうふうにいえば言えます。
ですが、音楽素人の僕にはその8曲が
基本的にすべて同じ世界観に思えました。
歌による作品の広がりは全然感じなかった。
全四クールのOP、ED、
それが全部同じでよかったんですかね。
いろいろ事情はあろうとも
それはもはや、
ディレクションしているとはいえないのでは。
例えば、ラムとあたる以外の
彼らを取り巻く仲間たちや
その“ヘンな世界”を歌う歌はなかった。
ラムとあたるの世界を歌うにしたって
女の子の甘い甘い歌声はなかったし
なんなら男性ボーカルもなかった。
ここから先は憶測になりますが
令和『うる星やつら』プロジェクトにおいて
Sony Music の関与は
相当大きかったんじゃないですかね。
まずSNSにおいて
OP・EDの特別扱いがすごかった。
おそらくは契約事項に入っているんでしょうが
OP・EDはSNSでの露出のさせ方において
別扱いだったんじゃないでしょうか。
僕の狭い観測範囲においてですが
本編については
情報統制でガチガチに縛られていたのか
「このシーンの作画は私がやりました」的な話は
最終話近くになるまで
ほとんど見かけませんでしたが、
OP・EDについては
バックステージ的な話や
担当スタッフの談話なんかも
何度か見たような気がします。
KVは
ナカキパンツさんが担当していらっしゃいますが
そのプロデュースに関して
どうにもゴリ押しで
作品世界に食い込んでくるような
強引さを感じます(くれぐれも これは
ナカキパンツさんを批判しているのではなく
それを依頼した作品側運営に対して言っています)。
令和『うる星』の幕あい……CMでは
レーベルのCMが流れて
ナカキパンツさんのイラストも表示されますが
もはや“数ある二次創作のうちのひとつ”
という範疇は越えていたんじゃないでしょうか。
作風も高橋留美子氏のものとはかなり違いますし
僕にとっては
毀損されているような感覚がありました。
ビジネスですから
鼻水の描写一つについても
必ず権利者のチェックは入っていると思いますが
どうにもその感覚が
ビジネス寄り過ぎて いちファンからすると辛い。
Noisy Love Songs
- MAISONdes × URUSEIYATSURA
Complete Collection -【完全生産限定盤】
このビジュアルもCMで流れましたが
これはおかしくないですか?
これはラムなんですか?
他のキャラはそのままですから
これは作品世界だと思うんですけど
他にラムがいませんから
これがラムってことですよね?
なんですかそれ。
これはラムじゃないですよ。
※くどいようですが、おそらくこの商品には
クリエイティブディレクションが
入っているでしょうから
それに沿って制作したナカキパンツさんには
非がないと思われます。
ついでに細かいことですが、
これだけこの顔で商売しておいて、なぜ
URUSEIYATSURA × MAISONdes ではなく
MAISONdes × URUSEIYATSURA なんです?
どっちがどっちをリスペクトするんです?
劇中のBGMに
OPやEDのアレンジを入れられないのも
きっと今どきの楽曲の使用範囲制限のせいなんだと
思いますが、
じゃあ「ラムのラブソング」アレンジを使うのも
やめるべきだったんではないですか。
時代的に権利関係が細分化されていて
令和『うる星』でも他のアニメ作品でも
「オリジナルサウンドトラック」に
OP曲やED曲が入っていなかったりするようですが
どうにも、寒い時代ですねぇ。
〈おしまい〉