ぼちぼちと更新していければ

(毎週土曜日中の更新を目指しています)









書き方ぁッ!!


X(Twitter)の“おすすめタイムライン”、
当初は「いらんもん見せてくるなよ…」
などと否定的だったのですが
最近は暇潰しに結構見ています。


どこから僕の嗜好を盗み見てるのか知りませんが
表示される内容もわりと僕好みに育ってきて、
そうなると“知ることができたメリット”が
“見たくなかったデメリット”を上回り、
僕にとってはなかなか有意なソースとなっています。

最近は、Togetter や まとめサイト
取り上げられるよりも早く、
一次ソースを見ることが多くなりました。


そんな今日この頃ですが
ひと月ほど前にちょっと気になる動きがありました。
そろそろほとぼりも冷めてきたかと思うので
デリケートな話をしようと思います。

萩尾望都氏の『半神』という作品が
web上で無料で読める、という話の流れなんですが。

そこに高橋留美子氏をあんなふうに出してくるのは
どう考えてもダメでしょ。

僕が高橋留美子氏のアンチでないことは
わかってもらえてると思うので
これが“高橋留美子下げ”でないことも
わかってほしいのですが
あそこでああいうふうに
高橋留美子氏を出してくるのは
いくらなんでも萩尾望都氏に、漫画界に、
失礼だと思うのです。

僕は萩尾望都氏にたいして詳しくないので
wikiなどで年表を確認して書きますが
ポーの一族』も『11人いる!』も
『勝手なやつら』より前ではないですか。

高橋留美子氏はご兄弟の関係で
少年漫画の方をより多く読んでいたとのことですが
だからといってデビュー前に萩尾望都氏の作品に
触れていなかったとは思えないです。

クリエイティブな世界に
上下関係などはあまりないのかもしれませんが
それでも
高橋留美子氏が萩尾望都氏の作品に(以下略)」
という書き方は、それが好意的であったとしても
高橋留美子氏ほどの漫画家ですら”という
ニュアンスがあって、
高橋留美子氏が不遜なように感じてしまいます。

高橋留美子氏がそう伝播したわけでもないのに。


別の話ですが以前、“テオドラ邸”の記事でも
山下和美氏を差し置いて
まっさきに高橋留美子氏の
名前を掲げた記事もありました。
いや失礼過ぎるだろう。


web記事のPV稼ぎとしては
有効なのかもしれませんが、
いくらなんでもおかしくないですかね?

高橋留美子氏のニュースを知ることができるのは
僕にとって好都合ではありますが
節度というものは大事だと思うのです。


例えば最近あった、
高千穂遥氏の暑中見舞いの一件なんかは
高千穂遥氏の業績や、
SF界漫画界におけるそのスタンスを鑑み、
またそれがそのハガキ1枚にとどまらず
他の所有物も広く紹介なさっていることで
PV稼ぎとは感じられず、
愛好家と共有しましょうという気持ちを
感じられて、まったくイヤラシさがない。


まぁ X(Twitter)が文字数の限られた媒体で、
その短い文章の中で
うまく大喜利をこなさなきゃいけない、
という性質があるので
いろいろと難しい気はしますけれども
品がないやり方は
素人から見ていても
あまり気持ちがいいものじゃないなあ、
というお話でした。

〈おしまい〉