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高橋留美子氏紫綬褒章受章のこと

11月2日に、高橋留美子氏に紫綬褒章が贈られた。
これを報じたメディアは多々あるけれど、
ここでは「コミックナタリー」を挙げておこう。

natalie.mu


まずはファンの一人として
「おめでとうございます」と申し上げたい。
その受章に充分な功績を残されたのだと思います。

実際問題、「らんま」以降おざなりの僕だが
犬夜叉」や「RINNE」が世間に評価されることに
異論があるわけではない。適材適所だ。
立派な事業をなさってきたんだな、
という思いに嘘はない。

面白いのは「うる星」世代、「らんま」世代、
犬夜叉」世代のファンがそれぞれ、
その作品がいちばん好きであることだ。
時代、世代に対応した作品を
氏が作ってこられたことの証でもあるだろう。

逆に言えば
ファンに固執していないともいえるだろう。
マニアはともかく、
同じ層に支持され続ける、という戦略は
取らなかったように見える。
これは編集サイドとの作戦かもしれないが。

なので、ある見方をすれば
ファンの新陳代謝がうまくいっているともいえ、
多くの他の漫画家からすれば垂涎だろうし
国民的、といって差し支えない事業と
いえるのではないかと思う。

wikipediaの、
紫綬褒章の受章者一覧#漫画家 を見ると
受章の傾向があるようなないような、
長年やってきた人もいれば
話題とのマッチングで受章したのでは?
というような人もいて、
これをもって「殿堂」というわけでも
ないような気もする。

高橋留美子氏の場合はその名前が
小学館の漫画刊行物の帯において
昨今特別な能力を放っており、
その辺りの、小学館の思惑なんかも
ちょっとあったりするのかもしれないな、
とも思うのだけれど。

正直言うと、パチンコをはじめとする
見境のないコラボを見ていると
なんだかなぁとため息が出たりするのだが
たぶん、高橋留美子氏は
とんでもなく「いい人」なのだろう、
というのが最近の僕の考えだ。
企業にうまく乗っかられた感じはするが
ご本人には悪気はないだろうし
育ちが良すぎて、
それらさえも好意的に受け取ってしまって
いたのではないだろうか。

まぁとにかく、これからも
お元気で漫画を描き続けていただきたい、
そうお祈りしております。

最後に、とっている新聞から引用を。
ネット記事は消えちゃうからなぁ。
問題あったらご連絡ください。

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