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令和版「うる星やつら」4/7 特報に寄せて

4月7日にアニメ「令和うる星」の
新情報が出ると聞いていたが、
それは果たして“しのぶ”と“面堂”の
CV/声優の発表だった。

僕は昨今の声優にはあまり詳しくないのだが、
発表と同時に公開された
しのぶと面堂のビジュアルには
大いに興味をそそられた。

しのぶと面堂のイラストはおそらく、
キャラデザの浅野直之氏が
描いているのだろうと思うが
なんというか、
アニメーターの人が描いた絵というよりは
漫画家の人の絵のように感じたのだ。
回転しない絵というか。

……しかも、ちょっと古い感じの!?

元旦に公開された“あたる”と“ラム”の絵には
あまりそういう風には思わなかったのだが……。


いやなんというか、
僕はいろいろと勘違いしていたのかもしれない。

浅野直之氏は今のアニメ界で
バリバリに活躍なさっている方で、
ではこれが、この絵が、
令和のこの世の中で商品となる絵なのだ。

そういうことなんだねぇ……。

しのぶの絵に見るような、
口をやや鼻に近く、小さく描くこの感じは、
80年代後半のラブコメ漫画や同人アートに
多く見られたような気がする。

顎のボリュームが大きくなる感じであり、
昨今の、顎の小さい(鼻の下が広い)
キャラデザの流行りとは結構違うように思うが、
令和「うる星」はこれでいくということなのか。


この浅野氏(たぶん)の絵は、
正直言って、高橋留美子氏の
(往年の)画風には似ていない。

しかし、「椎名高志氏っぽいな」とは
思ったのだ(表情の伝わり方のせいかも)。


そういう画風を
令和「うる星」に適用したということは、
「半妖の夜叉姫」のコミカライズに
椎名高志氏を抜擢(?)したのも
時代に即しているということになる。


「半妖…」を若い人にも売るなら
もっと若い漫画家の方がいいのではないかと
思っていたのだが、それは違ったようだ。

小学館のプロデューサーのほうが、
時代を、ビジネスを、わかっていたのだ。
まぁそりゃプロだしなぁ。流石だと思う。


もしかしたら、
もう若い子に売ることは諦めて
おっさん達にターゲットを絞ることに
したのかもしれないけれど。


“しのぶ”、地味だしなぁ。
令和のアニメでヒロインの片割れをやるにしては、
果てしなく地味だ。
若い子には斬って捨てられそうなくらい地味なので、
もうほんとに覚悟を決めたのかもしれない。


解禁ティザーPV_version2を見るとしのぶは、
あたるから面堂に乗り換える様子を喋っていて、
陽キャではなく非道キャラでもない女の子キャラが
恋の対象を簡単に切り替えるのって
今の世の中で受け入れられるのか? というところも
ちょっと気になる。

面堂もたぶん1クール目早々に出てくると思うけど、
そうするとしのぶが“耐え忍ぶ”期間も
相当短そうなんだよな。
それでコロッと面堂にいっちゃうのはなぁ。

んでまた、面堂は現代においては
いかにも女子が一目惚れしそうな
“わかりやすい美形”じゃないしね。
どっちかというと“キワモノ枠”かなぁ。

しのぶが、
あたるという普通の男子から、
キワモノだが金持ちの面堂に乗り換えるような
いけ好かない女子、になってしまわないか
心配だなぁ。

まぁ問題は、
ストーリーを知ってしまっている僕たちは、
新しい目で、そうかそうでないかを
感じることができないということなのだ。



そうそうアニメ昭和「うる星」の面堂初登場は
「面堂はトラブルとともに」ですが、
ファンの間では「面トラ」と略され、
山下原画回として広く共通認識されていました。
令和「うる星」では、ぜひこの「面トラ」を上回る
「トラブルは舞い降りた!!」(原作3-5)を
見せてほしいものです。〈おしまい〉