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令和「うる星」の色使いについて


令和のアニメ「うる星やつら」が
先日の放送を以て、前半2クールの放送を終えた。

いい区切りなので、
この作品について少し書き足しておきたい。

 


この作品が、大人が楽しむアニメーションの
レベルに達していないこと、
原作の理解不足にとどまらず
漫画を読むセンスが足りないと思われるような
演出に感じられるということは何度か書いた。

それらについては
もうずいぶん前に諦めてしまったから、もういい。


SNS掲示板などはマメに見ているつもりだけれど
あまり話題に出てこないことがある。

この令和「うる星やつら」は
色彩構成がイマイチだ。


クレジットにその項目があるので、
まるで個人を指すようになってしまうが
そういうわけではない。
仕事の領域の問題かもしれないし、
もしかしたら監督の指示などあるかもしれず、
だから該当個人の責任というわけでは
ないかもしれないので、そこは注意されたい。


アニメ制作には知識のない僕なので
よくわかっていないのかもしれないが
今どきのアニメにおける色彩構成って
画面の色彩のバランスやその効果を計算して、
常に一枚絵として魅力的になるように
働くことなんじゃないのだろうか?

なんなら画面の演出にも
参加するはずなのではないだろうか?
シーンに合わせてトーンの調整をするとか。


どうも令和「うる星」の場合はそうではなくて
色指定通りかどうかチェックするだけ、
みたいになっている気がする。

あるいは分業が広がり過ぎて
仕様書通りにするしかないのかもしれない。


しかし、だからダサいし画面に昭和感がある。

ただでさえラムの髪をはじめとするそこここは
発色がいいのだから、
そこはコントロールしないとダメなのではないか。


もしかしたらキャラデザの時点で
画面をまとめあげるのは無理!な色指定に
なってしまっているのかもしれないけど
だったらどうするのか、という話である。


もう一つ、
アニメにおいてなんという名称なのか
わからないけれど、
漫画においては効果線とか集中線とか
いわれているやつ。

そいつが、令和「うる星」においては
常に七色のレインボーで彩色されている。
そのシーンの雰囲気に関わらず、いつも、だ。

アホかと思う。


その場に応じて変えていくのは大変だろう。
決裁権を持つ人に聞いてみなくちゃいけないし
映像を作らなくちゃいけないし
そこからまたチェックがあるし、
一度やったらシリーズ最後まで
やらなくちゃいけないし。

でもそれをやったほうが
作品のクオリティが上がるなら
やるのがクリエイティブではないのか。


僕みたいな素人にこんなこと言われて悔しいと、
頼むから思ってほしい。
2期まで今ならまだ時間はある。〈おしまい〉