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キャラクターの栄枯盛衰


漫画・アニメでここ数十年の統計として
一番人気なセクシーキャラクターはというと
おそらく峰不二子ということに
なるのではないかと思う。

 

恣意的な操作が入れば
「ワンピース」のキャラなどが入ってくるだろうが
世代別の人口ピラミッドを見るまでもなく
峰不二子の認知度は圧倒的だ。


これが実在の女性となれば
おそらく今でも「全世界的には」
マリリン・モンローとなるのではないだろうか。

では、マリリン・モンロー
2023 年においても扇情的かというと
そんなことはないのである。

マリリン・モンローって言っときゃいいから、
峰不二子って言っときゃいいから、
彼女らなんではないかと思う。

永遠のセックスシンボル!?
そんなわきゃないのだ。


実際、令和のアニメ・ゲーム・YouTube シーンを
見渡してみると、
お色気を振りまいている女性キャラは山ほどいる。

しかも解析が進んで
扇情的な表情・扇情的なポーズ、そして
扇情的なバックグラウンドを兼ね備えているから
昭和やオールディーズのキャラが
太刀打ちできるはずもない。

※ただ考慮に入れておかなくてはならないのは
セックスシンボルと痴女とは違うということである。
ある意味、セックスシンボルという概念がすでに
消え失せてしまっているのかもしれない。


さて翻ってラムである。

僕はラムのことを好きだけれども、
思い出補正があり過ぎて
もはやラムのことを正当には評価できない
(男は初恋の相手を忘れられないとよく言うが、
まぁほんとにそれである)。


ラムといえば虎縞ビキニであり、
それこそが正装なんであるが、この衣装が
令和においては情報量として粗末すぎる。

節分の戦闘用コスチュームや
Rock The Planet でもまだ足りないぐらいだ。

令和アニメのようにシンプルな虎縞であれば
なおさらである。


黒目の小ささも、
ヤマトの艦橋並みの描き込みをするには狭すぎる。


昔から好きだから好きだけれども、
今出会ったら、好きになるかどうかわからない
(キャラデザ的には)。


正直言うと、令和に商売を仕掛けようとした側は、
見誤ったのではないか。

「そんなことはない、ラムちゃんは女神だ!」
という向きもあるかもしれない。
まぁそうなんだろう、僕にとってもそうです。
しかしそれが正しい評価かどうかはわからない。


同じように、
峰不二子を何十年も前から好きな人もいて
その人にとっては
永遠のセックスシンボルなのかもしれないけど、
一般的には峰不二子はもはや陳腐なのだ。


ラムだと目が眩んでしまう人も
峰不二子なら第三者的に見れるのではないか。

response.jp
冷静に見て、これが今の世で
セックスシンボルとして大多数の支持を得る
キャラデザか、ということである。


そんじゃあ綾波とかはどうなんだ、というと
綾波にはストーリーがあるんだよな。
古いところではメーテルなんかにも
ストーリーがある。

だから、綾波メーテルには“面白味”があって。
面白味があると、時代にとらわれない普遍性を
持ち合わせるのではないかなぁ。


峰不二子やラムにはセクシーさはあっても
淫靡な感じがないのは、その辺の
バックグラウンドの浅さもあるのかもしれない。

まぁそういう健康的であけすけなセクシーさも
広い世界の何割かには
需要があるのだろうけれども。


峰不二子にせよ、ラムにせよ、
好きでいるだけならそれでいいんだけど、
こじんまりと、世界の片隅で
ひっそり好きでいるべきなのかもしれないね、と
そんなふうに最近思いました。
〈おしまい〉



唐突ですが元ネタ貼っておきます。
こういうのダサいなぁ……。