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結婚しようよ


漫画やアニメにおける
児童の幼い恋心の表現として
「大きくなったら結婚しよう」というのがあります。


無論それは婚姻にまつわる契約をさすのではなく、
好意を抱く対象とのカップリングを認知されたい…
ぐらいの稚拙な欲求でしょう。

しかし意外にも本質をついているのかもなあ、と
最近考えています。


結婚してずいぶん経って
結婚生活というものへの憧れが
ほぼゼロになっている僕などは、
むしろ心ときめく恋愛のドキドキを
もう一度感じてみたくて、
でもそれは叶わなくて、
恋愛漫画やアニメを見たりしているわけですけれど。


ですが考えてみると、
中高生の頃は
僕も“結婚生活”したかったのではなかったか。

好きな人と四六時中一緒にいて、
キスもセックスも好きなだけできて、
結婚という誓約のもとに二人はお互いを裏切らず
なんなら外界を断ち切って
二人だけの世界に閉じこもって生きることも可能な。

思春期の青少年にとっては
結婚とはそういう、
桃源郷のようなイメージだったような気がします。

性欲の部分を置いておいても、
好きな人を他者に遠慮することなく
独占できるはずというそんな“結婚”って、
まさに最強ではないか!ぐらいに
思っていたかもしれません。



イエスタデイをうたって』11 scene4
好きな人のそばに居ていい、
その究極が“結婚”ということであれば
それはほんとにそうかもしれないなって。


うる星やつら』『めぞん一刻』において
恋人同士の描写が少ない、と感じる僕ですが
それら作品が
“夫婦(めおと)”や“結婚” をテーマにするのは
読者である多感なティーンの欲求には
応えていたのかもしれないな、と思い始めています。


結婚>恋愛なのか 結婚<恋愛なのか。

まぁでも家庭とか子供とかの要素が絡み合って
純粋な比較ができない分、
既婚者の僕としては
ピュアな恋愛を尊んでしまうのですがね。


あぁ、なんか『めぞん』の恋愛描写について
言いたいことは全部言えた気がします。
これで、これからは『めぞん』を楽に扱えます。
お目汚しを申し訳ありませんでした。

〈おしまい〉