ぼちぼちと更新していければ

(毎週土曜日中の更新を目指しています)









闘魚の里 レビューその1


この夏の新アニメ(というか)
「呪術廻戦」第2期を見始めています。

「呪術」原作のこの部分は未読なので
あまりよくわかってないのですが、
天元の若返りのための生贄、
星漿体であるところの天内理子って…

 

真魚やん。



というわけで今回は“人魚シリーズ”から
「闘魚の里」をレビューします。
(「人魚は笑わない」レビューはこちら


海賊に襲われる商船(たぶん)。
火もかけられているし、万事休すである。

海賊の先陣を切るのは鱗(りん)。
男の子と見間違えさせるような仕掛けもなく、
正々堂々女の子として登場だ。


霊長類最強と言われる吉田沙保里さんも、
同体格の高校生男子と互角ぐらいである、とは
トランスジェンダーのスポーツ選手の
是非を論じる場でよく引き合いに出される話だが、
海賊という職場において
鱗のような少女が海の男を率いる、というのは
なかなかのファンタジーである。

父親が海賊の頭であることから
男衆やその家族たちからも鱗は信任を受け、
がんばっているようだが
少女にはかなり荷が重い役どころだ。

ハリウッド映画等の創作物においても
ジェンダーフリーは進められているが
やはり無理な仕立てというものはあり、
だからこの「闘魚の里」において後々、
鱗が女性であることでの限界、に言及しているのは
昭和のアナクロい男女差別でもあるが、
誠実な真実でもあるなあ、とも思う。


命乞いする乗組員たちに
誤解するなと咎め立てする鱗。
火までかけといてよく言うぜ。

盗人ではない、通行料を徴収しているだけだ、
この辺りはわしらの海だから、とのたまう鱗。
シマのみかじめ料を要求しているのであるが、
では代わりに何か
用心棒的な見返りがあるのかというと
すぐ近くで逆髪衆の非道を許しており

鱗たちは特に何も提供していない。
鳥羽島衆も、完全にただの悪党である。

ビッケとかハーロックとか麦わらの一味とか、
海賊もいろいろ見させられてきたけど
許されるのは弁天丸ぐらいだろ。



ライバル(天敵?)逆髪衆の登場だ。
頭は悪役商会でもセンターを張れるほどのこわもて。
だが留美ック界ではこの手の半目キャラは
三枚目であるという掟があり…。


ここの鱗と逆髪頭とのやり取りから、
逆髪は鳥羽島に仕掛けようとしているが
鱗の父親が抑止力になっている、ということかと
思ったのだが、
物語の最後まで、逆髪が鳥羽島に
撃って出ようという雰囲気は感じられなかった。

鳥羽島衆はそこそこ逆髪と対等ぐらいの
実力があるということだろうか。
しかし

人を殺めているのといないのとでは、
大きく実力が違うと思うのよ。


とまぁ、イントロの舞台の説明はこんな感じ。
次週に続きますね。〈つづく〉