ぼちぼちと更新していければ

(毎週土曜日中の更新を目指しています)









レビュー・感想

「犬で悪いか!!」レビューその2 「廃部!」

さて、「登校前の転校生との絡み」が済んだところで舞台は学校へ。テンプレ通りに転校生との再会となったわけだが 高校名が今一高校って、今一なのはボクシング部だけじゃなくて高校全体に渡るってことですかね。学力的にもですかね。桃子もですかね。 学校…

マキマさんの犬になりたい~「犬で悪いか!!」レビュー

取ってつけたような題材ですが。タイトルの「マキマさんの~」は漫画「チェンソーマン」より。この度のアニメ化は喜ばしいけど、最終話までやらんと成り立たなさそうで、そうすると結構長いよね。高橋留美子作品で犬といえば惣一郎だけど、犬娘といえば九条…

「われら顔面仲間」レビューその5

「顔面仲間」についてのレビューはPV数がわりと地味である。さもありなん。書いているほうも気楽でいいのだけれど、いつまでもそうしているわけにもいかない、というのも自覚はしている。ただ、もうこの先「顔面仲間」をレビューする機会は永遠にないだろう…

「われら顔面仲間」レビューその4

あけましておめでとうございます。正月早々のお目汚しですが休んでしまうと続かない気がしてしまって。さて今回は変装倶楽部の部活の実態から。 デートの代打を頼まれた装四郎だが相手も変装倶楽部部員の明子だった。明子のほうが、どういうプロセスで代打と…

「われら顔面仲間」レビューその3

さて前回までで主役二人の紹介を終えたところで次は舞台背景の説明となる。 ありがちなクラスの看板。これだけで「最上級生」「先輩」「受験生」「卒業間近」と説明しちゃえるんだから日本の漫画すごい。卒業間近なら恋愛方面で何かあるな、と深読みを普通に…

「われら顔面仲間」レビューその2

さていよいよ本編に突入である。この作品はとにかく七変化というか仮装パーティーのようというか、普通ならモブシーンの落書きでコソコソやるようなネタを、堂々とストーリーの中核に持ってきてしまった一品である。 導入の一コマ目からしてこれなのだが、「…

「われら顔面仲間」レビューその1

今回は「われら顔面仲間」(1984)のレビューをしてみたい。 まずタイトル。顔面仲間と書いてフェイシャルパックと読ませる。おそらく、おそらくも何も、美容パックからの発想なのだろう。昔の特撮やルパン三世的な、変装の顔をベリベリ剥がす所作にも通じた…

うる星「風邪イヤですね!」レビュー

新型コロナウイルス蔓延中の東京は今日も新規感染者数の記録を更新している。ちなみに584人である。記録として書きとどめておくと、国の政策である「Go To キャンペーン」がたいへんな物議をかもしているが落としどころは難しそうだ。さてそんな状況なので、…

うる星「妖花・サクラ先生」レビュー

2020年も師走に入ろうという今日この頃、日本を含め、全世界的に「新型コロナウイルス」が猛威を振るっている。そこで今回は「うる星やつら」コミックス5巻より「妖花・サクラ先生」をレビューしたいと思う。不謹慎かな? まぁいいや。まずは表紙から。 あた…

映画「ビューティフルドリーマー」の感想・レビュー

先日の当欄でも触れた、実写邦画「ビューティフルドリーマー」。仕事帰りに新宿で観てきたのでそれについて書こうと思う。まぁそもそも「ビューティフルドリーマー」の感想ともなるとこれはもう完全に「るーみっく」ではないわけで、それを言い出したら押井…

「ビューティフルドリーマー」への不浄な予感

映画主体で来た人には申し訳ない。アニメ「うる星やつら」寄りの見地から見た、実写映画へのテキストです。映画ファン的なレビューとは異なるのでそこはご了承ください。本広克行監督「ビューティフルドリーマー」 beautifuldreamer-movie.jp は、既に10/3の…

笑う標的 その5(最終回)

さて「笑う標的」5回目です。道場を訪れた里美を待つ譲だが目が、不動明(ふどうあきら)のような獣の目になっているのでコワい。こめかみの汗も微妙に謎だが。この梓、眉をひそめすぎてなんかもう異形みたいになってしまっている。マンガになってしまいそう…

笑う標的 その4

今週も「笑う標的」だが、4回目ともなるともう、長いな…。今となっては衆目も集まらない作品ではあるが突っつきがいのある作品なので、さらっと終わらせるのはいかにももったいない。もっとも、高橋留美子系のファンジン界が乗りに乗ってた頃の作品だし、語…

笑う標的 その3

前回、前々回に続いて「笑う標的」の3回目。梓がその本性を開示し始めるところから。里美に話をつけるべく照明を切る梓。高橋留美子氏がコマ内に小さくキャラを描くとき、妙に味わいのある絵になることがよくあるがこれもその一つ。なんかカワイイ。作者の意…

笑う標的 その2

前回に続いて「笑う標的」を取り上げる。久々に再会した梓の美貌に息を呑む譲。…というシーンだが、この梓ってあまり魅力的には見えないな、と当時から思っていて。高橋留美子氏が「美人」というニュアンスでキャラ立てする時にしばしば、口紅をつけている風…

笑う標的 その1

「うる星」の話が続いたので、そろそろ他の作品の話をしなくては。少し前の記事で貝の妖精を取り上げた時に志賀梓を思い出したので今回は「笑う標的」を。(ちなみに貝の妖精の出てくる「ビン詰めの誘惑!!」がサンデー1982年30号頃、「笑う標的」は増刊サ…

「うる星やつら」より ep.「お雪」

さて今回のお題は「うる星やつら」コミックス2巻より「お雪」である。通算でいうと第10話目、ということになるだろうか。昭和54年に掲載されたエピソードとなるがこの頃はアニメ「まんが日本昔ばなし」もバリバリにやってた時代で老若問わず、日本人に伝記・…

「1ポンドの福音」つらつら

「うる星やつら」最終話は少年サンデー1987年8号に掲載。「めぞん一刻」最終話はビッグコミックスピリッツ1987年19号に掲載。「1ポンドの福音」の初掲載はヤングサンデー1987年9号。「らんま1/2」少年サンデー1987年36号から1996年12号まで連載。「犬夜叉」…

年頃の男性としての畑中耕作

「1ポンドの福音」は読者をふるいにかける漫画である。僕などは漫画好きの末端でしかないが、しかし今まで培ってきた固定観念のせいで、「1ポンド」を読むのはたいへん努力を要する。 ある意味で、「1ポンド」は今までにない新しいことをやっているように…

「1ポンドの福音」は大人向けだったか

「1ポンドの福音」は、このブログで題材にすべきかどうかちょっと悩む作品である。「うる星やつら」の連載終了の時期から始まって、「らんま1/2」を駆け抜け、「犬夜叉」の終盤の頃まで続いた作品であり、始めと終わりとでは作品の雰囲気が全く違う。 特に、…

令和から見る「めぞん一刻」

高橋留美子さんのインタビュー動画を見た。実はもう亡くなっていてAIが描いてるんじゃないかと思うこともあったんだが(嘘)、動くお姿、描いているお姿を見ることができてちょっとほっとした。内容は特に目新しいこともなかったが、昔よりもお歳を召したせ…

野中晴ちゃんと八神いぶき

2020年春の新アニメ番組「イエスタデイをうたって」。お恥ずかしいことに、僕は漫画好きを自認しながら、このタイトルの原作漫画は未読である。アニメ版を見始めたのも、大好きな動画工房が制作を担当していたからだ。そして第1話を見て、そのクオリティの高…