ぼちぼちと更新していければ

(毎週土曜日中の更新を目指しています)









令和「うる星」の色使いについて

令和のアニメ「うる星やつら」が先日の放送を以て、前半2クールの放送を終えた。いい区切りなので、この作品について少し書き足しておきたい。

巡恋歌

なにとはいまさら言わないがとある“ TS もの”のアニメを楽しみに見ている。もともとはアニメーション目的で視聴していたのだが、主人公が己の異性化を受け入れていく様子が僕にとっては新鮮で面白い(原作未読)。

悲しみのデスマスク(追記しました)

旧アニメ「うる星」にはいくつか炎上した案件があります。細かい批判まで挙げるとキリがないのですが、代表的なのは・98話「そして誰もいなくなったっちゃ!?」の ラム死亡シーン ・114話「ドキュメント・ミス友引は誰だ!?」の 竜之介踏み絵シーン ・映画「ビ…

令和の世に るーみっく はエモいか?

どこで読んだのかもう忘れましたが、2022年の春ぐらいの「うる星」の新アニメ化を受けたテキストで、高橋留美子作品は令和の漫画やアニメに比べると人物の内面の描写が少ない(だったかな)というような記事を読んだ気がします。確かに高橋留美子作品では、…

五代くんの実家の経済力

2月も下旬となり、受験シーズン真っ盛りとなってきました。この時期になると「めぞん一刻」での五代くんの大学入試をめぐるストーリーが自然と思い起こされます。五代くんは一浪してから大学入試に合格しましたが昨今は浪人は流行らないのだとか。志望校のラ…

19巻から25巻の絵柄

「うる星やつら」の原作は全 34 巻ある(少年サンデーコミックス版)。その中で今週は、“ 19 巻から 25 巻の絵柄”について検証してみたい。こういうのはさっさと結論にいったほうがいいだろう。 同じ角度の顔を集めるには正面顔が望ましいのだがラムの完全真…

人魚のミイラの研究結果が出たそうで

以前このブログで記事にしたことがある、倉敷芸術科学大学による「人魚のミイラ」の研究結果がこの2/7に出ていました。人魚ミイラの実態解明/圓珠院所蔵『人魚のミイラ』研究最終報告報告は読んでみるとなかなかに面白い内容で、プロジェクト自体が法人であ…

橋本 治氏の「高橋留美子・天才の秘密」を読んで

前回ちょっと触れた、橋本 治氏の「デビッド100コラム」。なんとか入手してきました。 浅学で氏のことは存じ上げなかったのですがマンガに造詣が深い方だったんですね。4年前にお亡くなりになっていますが。1948年生まれということですから当時をもってして…

「高橋留美子本」の「うる星作品論」を読んで

結構前に買ってあった「高橋留美子本」。実はまだほとんど読んでないです。なぜと言うに、ここのブログで作品のレビューを書くにあたってあまり影響を受けたくないからなのですが、そろそろちょっとずつ手を付けてもいいのかなと思いまして今回はその中から…

押井守氏の長台詞とか

成人の日も済んで、はや2月が目前に迫ってきました。正月がもはやずいぶん前にあったことのように感じます。SNSでも一時賑わったのですが、1/4に『Z世代声優が選ぶ!昭和アニメのスゴい声優50人はこれだ!人気アニメの超お宝映像とともに大発表SP』 www.tv-a…

SNS や、“あたラム”など

アニメ令和「うる星」のおかげで日々いろんな人の Tweet を拝見しています。#(ハッシュタグ)で追いかけると未知のついったらーに出会える半面、あまりに量が多すぎて埋もれた良 Tweet を見逃すことも増えるので、ここしばらくは、僕と志向が合う人がしてく…

「人妻あばれ旅」レビュー

あけましておめでとうございます2023年も るーみっく おーるど をどうかよろしくお願いいたします大晦日、元旦と土曜日曜だったのですがお休みをいただいておりました。告知もしなかったのですがお許しください。新年最初のブログには何を書こうかと考えてい…

たとえばこんなポリコネ案件

今年は正月早々激動の一年でした。よもやよもやの大ニュースから始まり、揺れる気持ちで秋を迎え、そして一年を終えようとしています。皆さんにとってはどんな一年だったでしょうか。アニメ令和「うる星」はおおかたの予想通り、ずいぶんポリコレに配慮され…

SFマンガ競作全集から「増殖女房」レビュー

漫画家の聖悠紀氏と御厨さと美氏が相次いで亡くなった。最近の作品は存じ上げず、そんな僕がどうこう言うのもおこがましいがお二人のご冥福をお祈りしたいと思う。 両氏は“少年/少女 SF マンガ競作大全集”において高橋留美子氏と共演をなさっている(高橋留…

動きの物足りなさを指摘する

今週のアニメ「うる星やつら」Aパートはレイ登場回である「愛で殺したい」だった。うってつけなことに、作画は良かったがアニメーションが良くなかったのでこれをモチーフとして気になったところを挙げていこう。めちゃくちゃネタバレなので、一応改行します…

「エンドレスエイト」と令和「うる星」

natalie.muそういえばずっと忘れていたんだけど僕は「涼宮ハルヒ」シリーズの2009 年版を見ていなかった。ということはあの「エンドレスエイト」を見ていないということなんである。噂上ではよく知っているし、なんやかやストーリーも、そこで何が起きるかも…

「住めば都/生ゴミ、海へ」を褒める

11/25に放送されたアニメ「うる星」、プール妖怪の声をあてた蛙亭の中野さんはまんま中野さんでしたねぇ。でもまったく違和感がなくて、好キャスティングだったと思いました。まぁこれがサバンナの高橋さんであってもおそらく違和感なかったのではないかと思…

「お雪」のワンシーンを検証する

わりと不機嫌なのである。さすがにこれを肯定するとファンの矜持が保てない。個人的な好き嫌いの問題ではなくて、いい悪いの問題だと思うから理解してもらえるように説明したいと思う。2022年11月17日放送「うる星やつら」「いい日旅立ち/お雪/あたるの引…

昔のサンデーグラフィックを出してきました

アニメ令和「うる星やつら」のことでちょっと知りたいことがあったのでTVアニメ『うる星やつら』公式スターティングガイドを買おうかと思ったのだけれど1,800円もするんですねぇ。昭和57年(1982年)発行のサンデーグラフィックうる星(無印)690円とは隔世…

山下原画が最高な昭和うる星やつら「怪談!柳のオジジ!!」レビュー

今週はテレビアニメ作品の評価の際の個々の配点のことについてブログを書いたのだがそれを踏まえたうえでもう一つ、アニメ 昭和「うる星」から「怪談!柳のオジジ!!」をレビューしよう。1983年(昭和58年)6月29日に放送されたこの作品は原作「柳精翁の恐…

作品への配点

いやあ、Twitter ヤバいですね。経営方針もさることながらこっち界隈の話では劇場版認証公式に大量に釣られていたのもなかなかに興味深かった。エイプリルフールにいろんな会社が仕掛けるジョーク記事や虚構よりだいぶんレベル低い記事でしたが。先日、とあ…

批評と批判

年をとったせいか争いごとがしんどい。もう結構前から、自分の主義主張を他人に共感してもらうことにあまり価値を置かなくなってきた。まぁこれは自分の生活に支障がない限りにおいて、ではあるけれど。自分が人からどう見えるか、ということに興味がなくな…

作画や演出に見るべきものが。「はっぴーバースデーマイダーリン」レビュー

旧アニメ「うる星やつら」は作画部分で先進的な試みをやっていて、引き合いに出される珠玉のエピソードはいくつもある。そういう、アニメならではのクリエイティブの話ではなく、旧アニメが原作の絵のイメージに近いかどうか、という点について最近思うとこ…

作品のテンポ

令和「うる星やつら」も 2 回の放送を終えました。Twitter のハッシュタグや5 ちゃんねるについてはもはや追い付けていないのですけど、いろんな感想が飛び交っていること自体はぼんやり観察しています。見ていて興味深かったのは“新アニメはテンポが悪い”と…

祭り(感想とかレビューとはちょっと違って)

数日前の10月14日、リメイクアニメ「うる星やつら」第1回が無事に放送となりました。翌日に仕事を控えた中年男性としてはリアルタイム視聴に挑む体力はなく翌朝早起きして(早起きは平気)視聴に臨みましたが、たいへん充実したいい作品だったのではないかと…

昭和版と令和版のどちらが原作に近いか

少し前に、某大型匿名掲示板において「うる星やつら」の新旧アニメのどちらが原作寄りの絵柄か、という話がのぼっていました。先に態度を表明しておくと僕は旧作の絵柄のほうが原作に近いと思っていまして、ただむろんクオリティの低い回も数多くあったしト…

リメイクアニメ放送まであと少し!

先日9月29日に、リメイク版「うる星やつら」の第2弾PVが発表されました。まぁラムがくるくるとよく動くこと。アニメーションの品質については本編を通して見てみないと何ともいえないですが、少なくともラムを魅力的に描きたいという制作スタッフの気持ちは…

キャラクターが、牙を剥く!

漫画・アニメのキャラクターの特徴のひとつに「ギザ歯」というのがあります。一般的には敵意を持ったり発奮した時などに剥きだした歯列がノコギリのようにギザギザに鋭く尖る漫画的表現を「ギザ歯」と呼称していると思います。最近ではそれとは別に、構造的に…

1、0、1、4! 1、0、1、4!!

なかなか放送開始日が判明しなかったリメイクアニメ「うる星やつら」ですがようやく 2022 年 10 月 13 日スタートと発表されました。24:55 なので、実質 10 月 14 日であります。キービジュアルも新たに追加されていましてテンやあたるの両親、温泉マークや…

劇場版「うる星やつら 完結篇」レビューその3

アニメのレビューをここでちゃんと書くのはこれが初めてなんですが、準備に結構時間がかかります。通して見るのはもちろんなのですが原作と見比べながらなのでシーンの並び方が変更されていると何度も行ったり来たりしたりするし、画面を撮るのにも手がかか…